リタイヤ後に「収穫」と「散策」を愉しむゆとりのお庭  (仙台市青葉区I邸)

お子様方も社会に出られて普段はご夫婦二人の暮らし。第2の人生を無理なくゆったりと過ごしたいというご希望をお持ちです。とはいえ、まだご夫婦ともお仕事などで忙しい日常。時間が取れたときにふらっと庭に出て気持ち任せで緑と触れ合い、和むことができればとのご要望でした。
 お庭はかなり広く普通に植栽したら相当量の樹木や草花を使うことになり、メンテナンスが大変です。かといって植栽は抑えて土の部分を残すと雑草も見る間に増えてしまうので、これまた「苦痛」の時間が増えます。
 幸い門扉から玄関までは広い庭の中央を突っ切る形なので、このアプローチを境に2分割にし、それぞれにテーマを付けてデザインしてみました。

右側が『収穫の庭』。中央には12角形の菜園スペースを枕木2段積みで作ります。更に連作回避のローテーションがわかりやすいよう4分割します。周囲は真砂土を敷き固めて歩道とします。駐車場側角は目隠しと休憩場所を兼ねてコーナーパーゴラを設置。
 左側は『散策と集いの庭』。居宅の2階ベランダ下がデッドスペースになっていたのでベランダの太い“足”(柱)を巻き込むように大面積のウッドデッキを新設。オープンスタイルにして訪れた人たちにも休んでいただける場所にしました。しかも柱間にラティスの引き戸を付け、内側に洗濯物を干しても目隠しになるようにしました。
数本のポイント樹木のほかは奥さまの“遊び場”的花壇スペースを何ヶ所か設け、全体に散策できるようサビ系の敷き砂利で道をつけます。


施工前のようす
新築のお宅。
門扉から玄関まで庭を突っ切る形


山砂だけのお庭。大雨で水浸しになる

反対側からみたところ
ウッドデッキを新設する部分

基礎設置の段階。ベランダ下が太い柱にはさまれて使い勝手が悪い

デッキ上部ができた段階。柱を巻くように広い面積を確保。
樹木は左がシンボルのハナミズキ、右の白い花はジューンベリー

菜園の枕木の縁取り。
菜園の回りは真砂土で固めた。奥はコーナーパーゴラ。左に見える樹木はエゴノキ、右の低木はブルーベリー。

デッキにラティスの引き戸がついた。写真は閉じた状態。

完成に近づいてきた

『散策と集いの庭』の方も格好がついた。デッキ前にはちょっとしたマウンドを作り、山野草などを植えてみる。残土を極力出さない工夫。

菜園側から見たところ。サビ系の砂利は濡れると黄色巳味が増してきれい。

1年後のお庭。ハナミズキもしっかり咲いて庭がなじんできた感じ

道路面の花壇はコニファー中心。メンテが楽だ

ご主人は「一日眺めていても飽きない」ととても気に入っていただいています。時間ができると日がなデッキの上に座ってお庭を眺めたり、菜園で野菜の手入れをして楽しんでいらっしゃいます。